令和7年4月 今年の会津の桜たち

またも久しぶりの記事更新となってしまいました。
2月の会津若松市の大雪災害の傷跡も深く、今年は雪解けも例年より多くの時間を要しました。ただでさえ雪国では春の訪れの喜びはひとしおなのですが、今年はそんな事情で余計に、春が待ち遠しく恋焦がれていました。
表紙の夜桜が今年の当館の庭園の桜でございます。
ここ数年はすっかり暖冬の影響で、桜の開花は4月の上旬でしたが、今年は著者の私にとっては本当に久しぶりの4月20日頃の開花でした。30年ほど前の会津若松市は4月20日〜25日頃が普通でした。それが徐々に4月15日頃…4月12日頃…、4月10日頃と早まり、忘れもしない一昨年は観測史上初の3月31日開花を会津若松で記録しました。
それと比べれば、私が「子供の頃の開花時期に戻った」と思うよな今年は、久しぶりに時の流れが緩やかな。そして本当に待ち遠しい春の訪れを楽しみました。
ちなみに今はすっかり若葉芽吹く新緑の季節となってしまいましたが、愛でるにはあまりにも儚いその期間の名残を、記録した画像で皆様に会津の桜を紹介したいと思います。
まずは会津で一番の桜の名所といえば、ダントツで地元の方々に選ばれるのは「鶴ヶ城(会津若松城)」です。どうしてもここは筆頭に挙がります。そして天守閣のすぐふもとの広場の桜は圧巻です。
会津若松の三大観桜スポットといえばここ飯盛山。白虎隊自刃の地やその彼らのお墓。そして世界的にもその構造が珍しいと言われる二重螺旋構造の「さざえ堂」など、見どころの詰まった場所です。
ここにも名楼「太夫桜」がありますが、私個人的には画像の「順路8の桜(造語)」が最もお気に入りです。街の風景ごと眺められるからです。
こちらの2枚の画像、これもまた会津若松の名楼「石部桜」です。代々会津の藩主が石部桜まで花見に訪れた、墓料・中島町地区に立ち並ぶ古桜です。
大河ドラマ「八重の桜」でオープニングのタイトルバックにも選ばれたことで一躍有名になりました。
続いては、左から「会津大学」「県立博物館」「忠霊堂参道」の桜たちです。
こららも会津若松市民に人気の高い桜スポットですが、特に「県立博物館」に桜が市内で開花が最も早く、ここが咲けば3日程で他も咲き出す、と時期をみるバロメーターになっている場所です。「忠霊堂参道」は、市民には「桜トンネルの桜坂」と呼ばれ親しまれております。
最後に当館のコンシェルジュ、長谷川を皆様にご紹介して今月の記事を締め括ります。こちらの場所は当館のすぐ前の道を挟んだ向かいにございます「会津武家屋敷」です。長谷川は時にスーツ、時に着物と七変化で皆様をおもてなし致します。
今年の桜は散ってはしまいましたが、今回の記事を見て多くの方にぜひ「来年は会津の桜を見に行くか」と思っていただけましたら幸いです。